ウシ白血病(地方病性)
Enzootic Bovine Leukosis


ウシ白血病ウイルスに起因する、リンパ球の腫瘍で、リンパ球増多症および全身各所にリンパ種を形成する。 現在のところ治療法がない。岩手県では発生が多く、当大学では精力的にこの研究に取り組んできた。 ウシ白血病には地方病性(成牛型)のほかに子牛型、胸腺型、皮膚型があり、それらの原因は解っていない。

牛白血病 Bovine Leukosis
 我国では特に岩手県に於て多く見られる。 生前、 発熱、 貧血、 体表リンパ節の腫張あるいは乳量の減少など来たす。 地方病性成牛型、 仔牛型、 胸腺型、 あるいは皮膚型など種々の病型があり、 剖検変状は一様でないが、 脾、 肝、 腎、 リンパ節などの腫大、 出血を見るもの、 その他、 心臓、 胃腸壁、 眼窩等に限局した大小の結節を形成するものがある。

牛白血病における巨脾 Splenomegaly of Bovine Leukosis
白血球数421,500/mm3、 脾の重さ19kg、 100×36×11cmで、 正常の20倍から23倍ある。 (台帳番号2007)



展示内容一覧へ  ホームページへ
御領 政信(Masanobu Goryo)
お問い合わせはこちらにお願いいたします。

E-Mail:goryo@iwate-u.ac.jp
Department of Veterinary Pathology, Faculty of Agriculture, Iwate University., Morioka, 020-8550, Japan