馬の伝染性貧血
Equine infectious anemia
馬の急性ないし慢性の疾患で、戦前は我が国で年間9,000頭に及ぶ発生があったが、家畜伝染病予防法に より、ウイルス感染馬はすべて殺処分された結果、現在は我が国では発生がない。しかし原因ウイルスは人の エイズウイルスと極めて近縁で、エイズの重要な疾患モデルと考えられている。当標本室には多数の標本が 収蔵されている。写真は肝臓病変。
この実の割面が慢性のうっ血肝の割面とよく似ているので、その肝臓病変をにくずく 肝と呼ぶ。馬の伝染性貧血などで見られる。